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2010年3月12日更新
お茶の水女子大学保健管理センター
所 長 森 田 寛
2007年春、高校生や大学生を中心に麻疹(はしか)が流行し、多くの学校が休校措置をとることとなり、2008年にも全国的な流行がありました。流行の原因としては、ワクチン未接種者や未羅患者に加え、ワクチン接種したにもかかわらず10年以上経過し、免疫が低くなったことにより集団の免疫保有率が低くなったことがあると思われます。
例年、麻疹については、入学式など集団で集まる機会が多くなる4月から6月がピークといわれています。麻疹の学内における集団感染を予防するために、ワクチン未接種でかつ羅患したことのない方、あるいは2回目のワクチン未接種の方は、かかりつけ医師と相談し、ワクチン接種を受けるか抗体価検査をすることをお勧めします。
なお、羅患歴、予防接種歴については、母子手帳などでご確認下さい。
学内集団感染予防のため、よろしくご協力下さいますようお願い申し上げます。
※本年2月18日に公表された「平成21年麻しん風しん予防接種(第2期〜第4期)実施状況(2009年12月31日現在)」によると、昨年4月1日から12月31日までの麻しん予防接種実施状況の全国平均の接種率は、第4期(高校3年生相当)が56.6%であり、各年度の麻しんの定期予防接種の接種対象期限が3月31日までであることから、文部科学省及び厚生労働省から新入生への周知依頼があったものです。
平成22年3月